お局とは、職場に長く勤めているベテラン女性社員をからかう意味で使われる言葉です。
職場の中で、口調・態度がきつく、時には嫌がらせをしてきたり口うるさかったりする人に対し、ネガティブなニュアンスを込めて使うのが一般的です。
このブログは「お局と戦うこと」よりも、「お局を上手く対処する」方法が書かれています。
職場で理不尽な「お局社員」に悩んでいるあなたへアドバイスします。
理不尽は敵だ!お局と戦え!プライドを守れ!完全勝利だ!
おこおにさん、気持ち分かりますが
戦いません。
あなたもできる「お局撃退法」
はじめに、冒頭の文章「お局撃退法!!」の真意を説明します。
「撃退」と言うと「攻撃」のイメージがありますが、このブログは「暴力や暴言は絶対使わない」ということを前提に話を進めていきます。
さあ、変わりましょう。
「怒らない」は鉄則
お局は「パワハラのギリギリライン」を攻めてくるよ
あなたの周りにいる「お局」の特徴を整理しましょう。
- プライドが高い
- 小言・イヤミ
- 威圧的な態度
- 愚痴や噂話が好き
- 相手によって態度を変える
- 後輩女子社員にはなぜか当たりが強い
- 上司部下おかまいなしに理不尽なことで怒る
- 人のせいにする
キリがありません。
しかも、言っている内容は正論を振りかざすので「暴言・暴力」とは言いにくいケースが多く、反撃できない相手の精神をすこしずつ攻撃していきます。
不満だわ!不満しかねぇわ!怒るぞ、キレるぞ、たたくぞ!
だめです
その場で怒ってはいけません。
そうは言っても、キレてしまうのが人情です。
なので、どうしてもムカついたら
その場から離れて
ひとりになったところで
この言葉を言い聞かせてください
怒りは第2感情
私の怒りの第1感情は?
くわしくは、後半で伝えます。
まずは
戦ってはいけません。
挑発にのってはいけません。
お局は真っ向勝負を挑んできていません。
ならば「戦略」で勝負です。
戦っても撃退しても終わらない
気の遠くなる話ですが
お局とは
戦っても
戦っても
終わりません。
さらにお局は
負けを認めません。
プライドが高い生き物です。
そうやって、人生をのりこえてきた自負があります。
お局にかぎらずですが
他人は変えられません。
ますます不満だわ!不満しかねぇわ!怒るぞ、キレるぞ、たたくぞ!
おこおにさん、だめですよ。
シンプルに消耗するだけ
怒っちゃダメ
そう言われても
人間一度は「ブチきれた」経験があると思います。
僕もそのひとりです。
その時はどんな感覚だったか
思い出してみてください。
- 怒っている最中は、なにも考えられない状態
- ただ、どっと疲れた
- スッキリもしなかった
- 結局、なにも変わらなかった
- いろいろ後始末が、大変だった
こんなところでしょうか
何も良いことはありません。
あらためて
怒りは、シンプルに消耗するだけなので、解決手段としてすべきではありません。
最大の攻撃は「反応しない」
それでも
ムカつくもんはムカつくわ!
気持ちは分かります。
ここで、あえて「攻撃」という手段を考えるなら
反応しない
これにつきます。
お局からの攻撃で
冷静な思考ができなくなっているあなたへ
有効な手段は
「反応しない」一択です。
くわしくは、後半で伝えます。
敵を知る。すなわち「お局」を知る
「お局の特徴」については、先にふれました。
ここでは「お局の心理」をさらに深掘りして考えましょう。
お局の特徴
あなたのイメージする「お局」はどのようなイメージですか?
カミフクロウ的「お局タイプ」は次の3つです。
こういう職員は「お局認定」しましょう。
マウンティングモンスター
お局は、基本的に「マウンティング」が大好物です。
プロレスなんかで見る、馬乗りになってボコボコにするあれか?
おこおにさんの言うとおり、格闘技などで相手選手に馬乗りになってボコボコ殴るあれです。
もちろん実際は違います。
仕事での打ち合わせなどで、相手を「言葉で理詰め」してくるやつです。
被害者である我々は、どうしても先にある「職場内の雰囲気」を考えるあまり、基本、言い返しはしません。
それをいいことに、お局はズカズカと正論を言い放ちます。
背景にあるのは
もともとお局は、自分の居場所が少ないので、その場その場で自分の存在を誇示しなければ居場所がなくなってしまうという不安にかられるようです。
高プライドのさみしんぼ
お局は、同僚の努力、成功、スキルアップなど、ポジティブな面を嫌います。
仕事である以上
あなたは呼吸レベルで「努力」を継続しています。
しかし、その光景を
お局は嫌います。
プライドが高く、負けず嫌いなお局は
「やばい、私、負けてる」
「やばい、置いてかれる」
と勝手に不安に思います。
マウンティングが大好物なお局は、マウンティングされる事をとてつもなく嫌います。
もちろん、あなたはマウンティングしていません。
超絶わがままか!
デスクが汚い
お局の傾向として、基本的にデスクが汚いです。
シンプルに
整理整頓できない人は
モノを大事にできない人で
モノを大事にできない人は
人を大事にする想像力が欠けています。
あくまで、こういう人は「お局傾向が強い」という意味だよ。デスクが汚くても仕事ができる人はまれにいるからね。
いろいろな「お局像」があると思います。
こっそり、じっくり観察しましょう。
お局の「スイッチ」はどこにある
しかしながら「お局」腹立つな!
深呼吸して、落ちついて、観察しよう。
しかしながら、お局も四六時中「お局状態」ではないと思います。
なんらかの「スイッチ」があって
「お局モード」発動!
となっているようです。
たとえば
仕事の効率が悪いと思って書類を整理したら、数日後「ここにあった書類がない!」「勝手に移動しないで!」と怒られ、その後「ここの書類を整理しようと思うのですが」とお局に相談するも「いままでそんなことしてないから変えないで!」と言われる。
新人が入社してきて、教育係になったお局。お局が不在の時に、その新人が困っていたので「こうしたほうがいいよ」とアドバイスしたら、数日後「私が教育係だから、あなたは何も教えないで!」と文句を言われる。
仕事のミスは基本的に認めず、なんらかの責任転嫁をする。仕事のミスが発覚したら、ミスの改善そっちのけで、「この書類見てなかったよね!」「先週、言ったよね!」「間違ってるよね!」とムダに責任の所在を追求する。
そのほか、自分の好きな人は徹底的に優しく
嫌いな人は徹底期に攻撃する。
そんなきらいがあります。
ますます「お局スイッチ」が見えません。
ヒントは
どうやら「正論」にあるようです。
正論が大好物
お局は、正論を言い放つことが大好きです。
呼吸レベルで正論を言い放ちます。
おわかりかと思いますが
周りが見えていません。
好きな人は徹底的に好き
嫌いな人は徹底的に嫌い
この傾向を見る限り
お局は
とてつもなく「べき思考」が強い性格です。
お局の「あり」としているルールがひとたびこわれると
烈火のごとくキレます。
さらに、ムダに「正義」をふりかざし
時には、暴言・暴力もいとわない態度。
もはや重度の「べき思考バイアス」です。
「べき思考」については、後ほど詳しく説明します。
ここまで来たら、もう終わってるな
お局の「生活習慣病」です。
大丈夫、極悪人じゃないから
お局モード
こればかりは、治療は難しいです。
長年の習慣でそういう性格を形成していたならば、一朝一夕で改善されるとは到底思えません。
そうなのです
糖尿病など「生活習慣病」の一種と考えていいです。
つまり言うと
みんな、はじめは
ふつうのひと
なのですが
長年の生活習慣病がたたって
お局化
してしまうのです。
そうならないようにするための「おつぼね生活習慣病予防法」は別の機会に話をするとして
まずは
自分が資本です。
自分を守りましょう。
己を知る。自分の「べき」を知る。
あなたの怒りのキッカケが「お局」にあると言うことは
想像に難しくありません。
ただ、怒りの原因は「お局」にあるのではなく「自分」にあるという認識を強く持ってください。
自分は何に怒っているのか
怒りは第2感情
私の怒りの第1感情は?
先ほどのメモです。
じっくりお考えください
怒りは第2感情ですよね。
怒りの前には、第1感情がある。
さらに言えば
お局の発する言動や態度は
きっかけにすらなりません
第0感情です。
だからよ!オレは「お局」にムかついてんだよ!
そう思っているこの瞬間
お局は、あなたに攻撃してる?
今?
そう、今
お局は、あなたに何をしている?
何もしてねぇ。
もはや、お局の行為は「過去」です。
整理しましょう。
たとえば
お局が
「何ボサッとしてるの!ちゃんと仕事してよ!」
と言ったとします。
あなたの第1感情は
- ちゃんと仕事してるわ!
- 何でそういうこと言うのよ!
- 人前でおこらなくてもいいべや!
つまり、第1感情は
屈辱
疑問
困惑
などです。
そして、それら感情を表現する第2感情として
怒り
が発動します。
この第1感情を整理していないから
いきなり第2感情を選択してしまう。
つまり、怒っちゃうわけです。
このブログをご覧いただいていると言うことは「怒りたくない」という感情を持っているはずなので、怒らないと決めているのであれば
この
第1感情の理解
そして
第1感情の整理
ができれば
怒る選択をしない
となります。
「プライドを捨てる」ということ
あなたは、お局に何を言われましたか?
何をされましたか?
色々あると思いますが
その後、あなたは次のような思考になると思います。
- 上司は、職場環境に配慮すべきだ
- 先輩職員は後輩の模範となるべきだ
- 先輩職員は後輩職員を大切にするべきだ
- 仕事のミスは全員で認め、全員でフォローするべきだ
- ちゃんと謝罪するべきだ
- 他の職員の前で怒るできではない
これらは
すべて、あなたの第1感情です。
実は、
お局が何をやったか、お局に何を言われたかということと
あなたが怒ることに
関係はありません。
第1感情の整理のコツは
べき思考を捨てる
です。
仕事人としてのプライドは大切です。
ですが
いい意味で
ま、いいんじゃない?
という思考が
怒らないを生み出します。
プライドを捨てましょう。
自分の怒りを5段階評価しよう
お局にも「べき」がある以上
あなたにも「べき」があるのです。
キレるスイッチというのは、自分の「べき」が裏切られたら発動します。
その時、考える習慣を持って欲しいのですが
それ、そこまで怒るレベルなの?
ということを考えてみましょう。
たとえば
次のように「怒りのレベル」を分類します。
- レベル5 生死に関わること
- レベル4 財産の消失
- レベル3 居場所がなくなる
- レベル2 まわりから悪口を言われる
- レベル1 それ以下
あてはめてみてくだい。
あなたの怒りのスイッチと、怒りのレベル
どのくらいのレベルか考えてみましょう。
おそらく
ほとんどが「レベル1」いっても「レベル2」
だと思います。
そして、気づきませんか?
お局が怒っていることだって、この5段階評価にすると、そこまでキレるレベルなのかどうか?
お局にごちゃごちゃ言われたところで、居場所が無くなるわけじゃねぇべさ!
そこまで怒る必要、ある?
あらためて
世の中、怒り狂うまでのトラブル案件なんて
ほぼ無いことに気づいたと思います。
ただ、怒っちゃうのが人情
もちろん、怒りのレベルに見合って
怒るべき時は怒る
それでいいと思います。
ただ、ほとんどのことが大したことのない案件であれば
怒らないで
第1感情を相手にやさしく伝える。
これだけで十分です。
メッセージを伝える事で、ややこしくなるのであれば
怒らないで
いたって普通に過ごす。
これで十分です。
たいしたトラブルではないので
時間が解決します。
あなたの視界から「お局」が消える
さて
今までの流れは、現実に目の前にいる「お局」をどう対処しなければいけないのかという論点で書きました。
おおむね、対処法は伝えました。
しかしながら
「お局」も様々なので
一概に「対処法はこれ!」とは言えません。
それでは
今から
根本的に
「お局」を消します。
消せるの?
「お局」を生み出している本当の犯人とは
お局を生み出している本当の犯人
それは
あなたです。
あなたが犯人です。
人間の脳は異常に発達しています。
話はそれますが
今
このブログ
スマホで見ていますか?
パソコンで見ていますか?
そのほか、つくえ、コップ、電気、タオルなど
あなたの周りには便利なものがたくさんならんでいます
これって、すごい発明品だと思いませんか?
この世界には、世の中の役に立つ新しい発明品ばかりです。
また、人間の創造できるものは発明ばかりではありません。
何ができるのか
それは
想像です。
人間は、あまりにも想像力がたくましすぎるので、自分が経験したことを総合して、この世に存在しない「お局」を想像してしまいます。
そして、その想像上の生き物である「お局」は「あんなことするんじゃないか」「こんなことするんじゃないか」と、あなたの脳内はさらに想像し、あなたは、勝手に怖がります。
あなたの想像しているその世界の延長線上に、希望はありません。
目を覚ましてください
「お局」なんて
この世にいないのです。
本当に使うべきあなたの想像力
人間、感情がある以上
どれだけ計画を練っても計算どおりにいかないものです。
ましてやお局ともなると
コントロール不能であることは、百も承知ですよね。
何をしても、文句を言う人は必ず文句を言うものです
お局というものが、はじめから存在していないのならば
「あなたが大切にしているものを大切にするためにはどうすればいいか」を想像する時間のほうが、あなたの人生にとって、はるかに生産性が高いです。
あなたの大切なものを大切にするだけでいい
はい。
たった今
お局は消えました。
そこで
あなたの大切なものは何ですか?
自分の健康ですか?
家族ですか?
お金ですか?
友情ですか?
これについては、たくさんの意見があるので、カミフクロウは「これだ!」とは言いません。
それは、あなた自身が決めるべき課題ですので
あなたが大切にしているものを
大切にしてください。
ただ
現実問題として・・・
どうしても対処不能の場合は
いろいろアドバイスさせていただきましたが
やはりお局の対処法といっても、複雑化しております。
どうしても、対処不能の場合は、プライドもなんもかんも捨てて
にげる!
これ一択です!
悩んでいるだけ時間のムダです。
- 家族に相談
- 上司に相談
- 上司の上司に相談
- 会社の人事課に相談
- 最寄りの労働基準監督署(公務員の方は職場の人事課)
- 転職を考える
ダメならダメで切り替えて、ひとりで抱え込まないようにしましょう。
まちがっても、直接対決だけはしないように。
日本では、大企業は2020年6月、中小企業では2022年4月から「パワハラ防止法」施行されます。
そうは言っても、パワハラ案件というもの、なかなか企業人事部局は対応に苦労しているようですし、当事者お互いの言い分を聞かなければいけないこと、そして昭和の上司もまだまだ健在であるため「喧嘩両成敗」という風潮も残っています。
ましてや、お局です。
人のせいにするスペシャリスト
言い訳の達人
保身のプロです。
まずは、あなたのできることは
怒らない
反応しない
これで対抗しましょう。
そしてなにより
生産性のない相手のために、あなたの大切な時間を使わないでください。
カミフクロウは願っています。
SNS、Twitter、競馬予想
最後まで読んでくれて、ありがとう。
その他
Twitter「カミフクロウのつぶやき」
Instagram「カミフクロウ、本を読む」
特別付録「カミフクロウの競馬予想」
どうぞご覧ください。
また、ご質問等は「お問い合せ」またはプロフィールからどうぞ。